【宇土市版】シロアリ対策の完全ガイド|Q&A50選で不安を徹底解消!
宇土市にお住まいの皆様、シロアリ対策でお悩みではありませんか?
「海が近いけど、シロアリは大丈夫?」「干拓地の上に家を建てたけど、リスクは高いの?」「デコポン農家だけど、畑の近くの家は大丈夫?」
宇土市は、宇土半島が有明海に突き出し、美しい御輿来海岸や広大な干拓地が広がる、海と大地に恵まれた街です。しかし、その地理的特徴が、シロアリにとって格好の住処となっていることをご存知でしょうか?
この記事では、そんな宇土市特有のシロアリリスクに焦点を当て、皆様の疑問や不安を解消するためのQ&Aを50問、完全オリジナルで作成しました。熊本市版や他の市とは全く異なる、宇土市民のためだけのシロアリ対策の決定版です。
目次
カテゴリ1:宇土半島と有明海|海沿いの街特有のシロアリリスク
この章のポイント
宇土市は有明海に面し、宇土半島が突き出す地形です。この「海沿い」という環境が、シロアリ、特に湿気と塩分に強いイエシロアリにとって非常に好条件となります。潮風による建材の劣化も、シロアリの侵入を容易にするため、海沿いの地域では特に注意が必要です。
Q1: 宇土市のように海が近い地域は、シロアリの被害が多いと聞きましたが本当ですか?
A1: はい、本当です。特に宇土市のように有明海に面した地域は、シロアリの中でも特に被害が甚大なイエシロアリの活動が活発です。イエシロアリは湿った環境を好み、自ら水を運ぶ能力があるため、海からの湿気や潮風にさらされる宇土市の沿岸部は、彼らにとって非常に住みやすい環境と言えます。
Q2: 「潮風がシロアリを呼ぶ」というのはどういう意味ですか?
A2: 潮風に含まれる塩分は、木材の金属部分(釘やかすがいなど)を錆びさせ、木材との間に隙間を作ります。また、木材自体も湿気を吸って柔らかくなり、シロアリが侵入しやすくなります。宇土半島の海岸線沿いの住宅は、常に潮風にさらされているため、建材の劣化が進みやすく、結果的にシロアリを呼び寄せる一因となります。
Q3: 宇土市の網田地区のような古い港町の木造家屋は、特に危険ですか?
A3: はい、非常に危険性が高いと言えます。網田地区に見られるような伝統的な木造家屋は、現在の建築基準法で定められているようなシロアリ対策が施されていない場合が多く、長年の潮風によって木材が傷んでいる可能性が高いです。歴史的価値のある建物だからこそ、定期的な専門家による診断が不可欠です。
Q4: 海沿いの家でヤマトシロアリとイエシロアリ、どちらをより警戒すべきですか?
A4: 宇土市の沿岸部では、イエシロアリを特に警戒すべきです。ヤマトシロアリも生息していますが、イエシロアリは巣の規模が大きく、数百万匹のコロニーを形成します。建物を加害するスピードも速く、被害は家全体に及ぶことがあります。海沿いの湿潤な環境はイエシロアリの活動を活発化させます。
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項目
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ヤマトシロアリ
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イエシロアリ(宇土市で特に警戒)
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生息場所
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湿った木材の中
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建物や地中に巨大な巣を作る
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水を運ぶ能力
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ない
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ある(乾燥した場所でも湿らせて加害)
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被害の範囲
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被害箇所は限定的
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建物全体に及ぶ甚大な被害
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活動時期
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主に春
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一年中活動(特に夏場は活発)
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Q5: 宇土市の海岸近くに新築を建てます。最初からできる最高のシロアリ対策は何ですか?
A5: 新築時の対策が最も効果的です。まず、基礎を高くする「高基礎」で床下の通気性を確保し、湿気を溜めない構造にすることが重要です。さらに、土壌処理(地面に薬剤を散布)と木部処理(土台や柱に薬剤を塗布・注入)の両方を行う「バリア工法」を徹底することをおすすめします。特に宇土市の海沿いでは、防蟻・防腐効果の高い木材を選ぶことも有効です。
Q6: 御輿来海岸の近くに住んでいます。景色は良いのですが、シロアリが心配です。
A6: 御輿来海岸周辺は、風光明媚である一方、シロアリにとっては好条件な場所です。常に潮風と湿気にさらされるため、建物の基礎周りや外壁にひび割れがないか、雨漏りしている箇所がないかを定期的にチェックしましょう。特に、庭に古い木材や切り株を放置しないことが重要です。これらはシロアリの巣になる可能性があります。
Q7: 船の係留施設の近くの家は、シロアリのリスクが高いですか?
A7: はい、高まる可能性があります。船の係留施設に使われる木材(枕木など)がシロアリの発生源となることがあります。また、港周辺は物流も多く、他の地域からシロアリが運ばれてくる可能性も否定できません。宇土市の港湾エリアにお住まいの方は、周辺環境にも注意を払う必要があります。
Q8: 海から飛んでくる羽アリは、普通の羽アリと違うのですか?
A8: 羽アリの種類は同じですが、宇土市の沿岸部で初夏(5月~7月)の夕方から夜にかけて大量に飛ぶ赤褐色の羽アリは、被害が甚大なイエシロアリである可能性が非常に高いです。イエシロアリの羽アリは、光に集まる習性があるため、室内の明かりに誘われて網戸の隙間などから侵入し、新たな巣を作ることがあります。
Q9: 潮風で傷んだウッドデッキは、シロアリの入り口になりますか?
A9: はい、非常に危険な入り口になります。潮風で塗装が剥がれ、雨水が染み込みやすくなったウッドデッキは、シロアリにとって格好の餌場であり、そこから建物本体へ侵入する足がかりとなります。宇土市でウッドデッキを設置しているご家庭は、こまめな再塗装やメンテナンスが不可欠です。
Q10: 海沿いのシロアリ対策で、最も重要なことは何ですか?
A10: 「湿気を徹底的に管理すること」と「建物の劣化を放置しないこと」です。床下の換気を良くし、雨漏りや水漏れはすぐに修理する。そして、潮風による建物の傷み(特に塗装の剥がれや外壁のひび割れ)を定期的にチェックし、補修することが、宇土市の海沿いにおけるシロアリ対策の基本であり、最も重要なポイントです。
カテゴリ2:干拓地と潮風|宇土市の地理が生むシロアリ被害
この章のポイント
宇土市の特徴的な地形である「干拓地」。かつて海だったこの土地は、地下水位が高く、非常に湿潤な土壌です。この湿気が床下から家全体に影響を及ぼし、シロアリ、特に湿気を好むヤマトシロアリの温床となりやすい環境を作り出しています。干拓地の住宅では、湿気対策がシロアリ対策の鍵となります。
Q11: 宇土市の住吉地区など、干拓地の上に建てられた家はシロアリに弱いと聞きました。なぜですか?
A11: はい、その通りです。宇土市の住吉地区などに広がる干拓地は、もともと海だった場所を陸地にした土地なので、地下水位が非常に高いという特徴があります。そのため、地面からの湿気が多く、建物の床下が常にジメジメした状態になりがちです。この湿った環境が、シロアリ、特に湿った木材を好むヤマトシロアリを呼び寄せる最大の原因となります。
Q12: 干拓地の家は、床下が特に危険だと聞きましたが、具体的にどういうことですか?
A12: 干拓地では、地面からの湿気で床下の土壌が常に湿っており、結露も発生しやすくなります。これにより、床下にある木材(土台や大引など)の含水率が上がり、シロアリが好む柔らかい状態になります。床下は暗く、人の目にも触れにくいため、気づかないうちに被害が深刻化しているケースが非常に多いです。宇土市の干拓地にお住まいの方は、床下の点検が特に重要です。
Q13: 長部田海床路のように、潮の満ち引きが激しい地域の近くの家は、何か影響がありますか?
A13: 長部田海床路周辺のように潮の満ち引きが激しい地域は、空気中の湿度が常に高い状態にあります。また、台風や大雨の際には、潮位が上昇し、床下浸水のリスクも高まります。一度でも床下浸水を経験した家は、木材が水分を吸収し、シロアリにとって非常に魅力的な環境になっているため、専門家による診断を強くお勧めします。
Q14: 干拓地のシロアリ対策として、床下換気扇や調湿剤は効果がありますか?
A14: はい、非常に効果的です。宇土市の干拓地におけるシロアリ対策は、薬剤処理と並行して「湿気対策」を行うことが不可欠です。床下換気扇を設置して強制的に空気を循環させたり、床下に調湿剤(ゼオライトなど)を敷設して湿度をコントロールしたりすることで、シロアリが住みにくい環境を作ることができます。
Q15: 自分の家が干拓地にあるか分かりません。宇土市で確認する方法はありますか?
A15: 宇土市役所の都市整備課などで、ハザードマップや土地の履歴に関する情報を確認することができます。また、国土地理院が公開している古い地図や航空写真を見ることで、ご自身の土地がかつてどのような場所だったかを知ることも可能です。地域の古くからの住民に尋ねてみるのも一つの方法です。
Q16: 干拓地の住宅で、特に注意して見るべきシロアリのサインは何ですか?
A16: 床下の湿気が多いため、浴室やキッチン、トイレといった水回り周辺の被害が多く見られます。具体的には、「床がフカフカする」「柱を叩くと空洞音がする」「壁紙にカビやシミがある」といったサインに注意してください。また、基礎部分に「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる土のトンネルができていないかも重要なチェックポイントです。
Q17: 潮風と干拓地の湿気、ダブルのリスクがある地域は宇土市内にありますか?
A17: はい、宇土市の海岸線に沿った干拓地エリア、例えば網津地区や緑川地区の河口付近などが該当します。これらの地域は、潮風による建材の塩害リスクと、干拓地特有の地面からの湿気リスクの両方を抱えています。まさにシロアリにとって「理想郷」とも言える環境であり、県内でもトップクラスの厳重な対策が必要なエリアです。
Q18: 干拓地の地盤沈下は、シロアリ被害と関係がありますか?
A18: はい、関係があります。干拓地は軟弱地盤であることが多く、地盤沈下によって建物に歪みが生じることがあります。この歪みによって基礎にひび割れ(クラック)が入ると、そこがシロアリの絶好の侵入経路となってしまいます。定期的に建物の基礎にひび割れがないかを確認することが重要です。特に熊本地震を経験した宇土市では、地震による新たなひび割れにも注意が必要です。
Q19: 干拓地のシロアリ対策で、薬剤の選び方に違いはありますか?
A19: 土壌が常に湿っている可能性があるため、雨や水分で効果が薄れにくい薬剤を選ぶことが重要です。また、地下水位が高いため、薬剤が地下水に流れ出て環境に影響を与えないよう、安全性の高い薬剤を選ぶ必要があります。専門業者に依頼する際は、宇土市の干拓地での施工経験が豊富で、薬剤の特性を熟知している業者を選ぶことが大切です。
Q20: 宇土市の干拓地で家を建てるなら、ベタ基礎と布基礎、どちらがシロアリに強いですか?
A20: 一般的に、地面全体をコンクリートで覆うベタ基礎の方が、シロアリの侵入経路が少なく、地面からの湿気を防ぐ効果も高いため、シロアリ対策には有利です。特に、地下水位が高く湿気の多い宇土市の干拓地では、ベタ基礎を選択するメリットは大きいと言えるでしょう。ただし、ベタ基礎でも配管の隙間などから侵入される可能性はあるため、薬剤処理などの対策は必須です。
カテゴリ3:デコポンと農業|宇土市の農業とシロアリ対策
この章のポイント
宇土市はデコポン(不知火)発祥の地として知られ、農業が盛んです。しかし、畑で使われる堆肥や、果樹園の古い切り株、ビニールハウスの木材などが、シロアリの発生源となることがあります。農地が近い住宅では、畑からのシロアリ侵入リスクを理解し、対策を講じることが重要です。
Q21: 宇土市はデコポン発祥の地ですが、果樹園の近くの家はシロアリが出やすいですか?
A21: はい、その可能性はあります。果樹園では、木の剪定枝や古い切り株が放置されることがあり、これらがシロアリの餌場や巣になることがあります。特に、デコポンなどの柑橘類の木はシロアリが好むため、畑で発生したシロアリが、近くの住宅に移動してくるケースは少なくありません。宇土市で果樹園に隣接しているお宅は注意が必要です。
Q22: 農業で使う堆肥や腐葉土が、シロアリの原因になることはありますか?
A22: はい、大いにあります。堆肥や腐葉土は、シロアリの主成分であるセルロースを豊富に含んでおり、シロアリにとっては格好の餌となります。庭で家庭菜園をされている方が、堆肥を建物の基礎近くに置いているケースが見られますが、これはシロアリを家に呼び寄せているようなものです。宇土市で農業を営んでいる方や家庭菜園をされている方は、堆肥の管理場所に十分注意してください。
Q23: ビニールハウスの木材もシロアリの被害に遭いますか?
A23: はい、ビニールハウスの支柱や土台に木材を使用している場合、シロアリの被害に遭うことは珍しくありません。ハウス内は湿度が高く、温度も保たれるため、シロアリにとっては非常に活動しやすい環境です。ハウスで発生したシロアリが、母屋に被害を及ぼすこともあります。
Q24: 宇土市の田んぼの近くの家ですが、何か気をつけることはありますか?
A24: 田んぼ自体にシロアリが大量発生することは稀ですが、問題は用水路や畦(あぜ)に使われている木材や、近くに放置された藁(わら)などです。これらがシロアリの発生源となることがあります。また、田んぼは常に水を張っているため、周辺の土地は湿度が高くなりがちで、シロアリが好む環境が形成されやすいです。特に宇土市の広大な水田地帯に隣接する住宅は注意が必要です。
Q25: 農業用の倉庫や納屋のシロアリ対策はどうすれば良いですか?
A25: 倉庫や納屋は、収穫物や農業資材の陰になってシロアリの発見が遅れがちです。対策の基本は住宅と同じで、薬剤による予防処理が最も効果的です。また、床に直接木箱などを置かず、風通しを良くすることを心がけましょう。特に、収穫した野菜や果物を入れる木箱を地面に直置きするのは避けてください。
Q26: 庭木の剪定枝や枯れ葉を庭の隅に積んでいますが、大丈夫ですか?
A26: 大丈夫ではありません。それはシロアリの巣を作ってくださいと言っているようなものです。剪定枝や枯れ葉、枯れた切り株などは、シロアリの餌の宝庫です。これらを建物の近くに放置すると、そこで繁殖したシロアリが家に侵入してくる可能性が非常に高くなります。宇土市内でも、これが原因でシロアリ被害が発生した例は数多く報告されています。
Q27: 畑と家の間に何か対策をすることで、シロアリの侵入を防げますか?
A27: 畑と家の境界線上の地面に、帯状に薬剤を散布する「土壌処理」を行うことで、畑からのシロアリの侵入をある程度防ぐことができます。しかし、シロアリは地下深くから侵入することもあるため、完全ではありません。最も確実なのは、建物自体にしっかりとした予防処理を施すことです。
Q28: 宇土市ではデコポン以外にも様々な作物が栽培されていますが、特にシロアリが好きな作物はありますか?
A28: シロアリは特定の作物を狙って食べるわけではありませんが、収穫後の残渣(ざんさ)、例えば野菜の茎や葉、果樹の剪定枝などを好みます。宇土市で盛んなミニトマトやイチゴ、メロンなどの栽培で使われる支柱やマルチング材(藁など)も、放置されればシロアリの餌となる可能性があります。
Q29: 農機具小屋がシロアリ被害に遭いました。母屋も点検すべきですか?
A29: はい、絶対に点検すべきです。農機具小屋でシロアリが見つかったということは、その周辺の土地にシロアリの巣が存在する可能性が極めて高いことを示しています。特に、被害が甚大なイエシロアリの場合、一つの巣から半径100mの範囲で活動することもあります。母屋が無事である保証はどこにもありません。
Q30: 農業が盛んな宇土市で、シロアリ対策をする上で最も大切な心構えは何ですか?
A30: 「家だけでなく、家の周りの環境も管理する」という意識が大切です。畑や庭にある不要な木材、切り株、剪定枝、堆肥などがシロアリの発生源になることを常に念頭に置きましょう。家の周りをきれいに保ち、シロアリに餌を与えない、巣を作らせない環境づくりが、宇土市の農業地帯におけるシロアリ対策の第一歩です。
カテゴリ4:宇土市民のための実践的シロアリ対策
この章のポイント
シロアリ対策は専門業者に任せるのが一番ですが、自分でできることもたくさんあります。ここでは、宇土市民の皆様が今日から実践できるセルフチェックの方法や、被害を拡大させないための応急処置、そして予防のためにできる具体的な習慣について解説します。
Q31: 宇土市在住です。自分でできるシロアリのセルフチェック方法を教えてください。
A31: ご自宅で簡単にできるチェックリストをご紹介します。宇土市は湿気が多い地域なので、特に水回りは念入りに確認してください。
•[ ] 浴室やトイレ、キッチンの床がフカフカする、きしむ
•[ ] 家の基礎や束石に、土でできたトンネル(蟻道)がある
•[ ] 庭の杭やウッドデッキ、放置した木材がボロボロになっている
•[ ] 4月~7月頃、家の中や周りで羽アリを大量に見た
一つでも当てはまれば、専門家による床下診断をおすすめします。
Q32: 羽アリを見つけました。殺虫剤をかけても大丈夫ですか?
A32: 目に見える羽アリに市販の殺虫剤をかけるのは一時的な対策にしかなりません。むしろ、巣にいるシロアリが危険を察知して、別の場所に移動し、被害を拡散させてしまう可能性があります。羽アリを見つけたら、数匹をセロハンテープなどで捕獲して保管し、絶対にシロアリかどうかを専門家に見てもらうことが重要です。
Q33: 蟻道(ぎどう)を見つけました。崩しても良いですか?
A33: 蟻道を見つけても、ご自身で崩さないでください。蟻道を崩すと、シロアリは別のルートを探して活動を続けます。専門家が調査する際に、どこから侵入し、どこへ向かっているのかという重要な手がかりが失われてしまいます。写真を撮るなどして記録に残し、そのままの状態で専門家に見せるのが最善です。
Q34: 宇土市でシロアリの予防のために、普段からできることは何ですか?
A34: 宇土市は湿気が多いので、とにかく「換気」を心がけることが大切です。天気の良い日は窓を開けて家全体の風通しを良くしましょう。また、家の周りに不要な木材や段ボールを置かない、雨漏りや水漏れを放置しない、といった基本的なことが非常に重要です。
Q35: 床下の湿気対策に、DIYで何かできることはありますか?
A35: 床下の換気口の前に物を置いて塞いでいる場合は、すぐに移動させて風通しを確保しましょう。また、ホームセンターで販売されている床下用の調湿炭などを設置するのも一定の効果は期待できます。ただし、根本的な湿気対策(換気扇の設置など)は、専門的な知識が必要なため、業者に相談することをおすすめします。
Q36: 熊本地震で家に被害が出ました。シロアリのリスクは高まっていますか?
A36: はい、高まっています。宇土市も熊本地震で大きな被害を受けました。地震の揺れで、建物の基礎に目に見えないほどの小さなひび割れが生じたり、壁内に隙間ができたりしている可能性があります。そうしたわずかな隙間が、シロアリの新たな侵入経路となります。地震を経験した家は、一度専門家による徹底的な点検を受けることを強く推奨します。
Q37: 宇土市内の歴史的建造物、例えば宇土古城跡の近くに住んでいます。歴史的な場所とシロアリは関係ありますか?
A37: 宇土古城跡のような場所は、かつて多くの木造建築物があった場所です。地中には、当時の建物の木材などが残っている可能性があり、それがシロアリの巣になっていることも考えられます。歴史的な場所の周辺は、シロアリの生息密度が高い可能性があるため、注意が必要です。
A38: 種類によります。ヤマトシロアリは寒さに弱いため冬は活動が鈍りますが、イエシロアリは冬でも活動を続けます。特に、暖房で暖かい家の中では、冬でも関係なく木材を食べ続けます。宇土市のような比較的温暖な地域では、「冬だから安心」ということは決してありません。
Q39: 隣の家がシロアリ駆除を始めました。うちの家は大丈夫でしょうか?
A39: すぐにでもご自宅の点検を依頼すべきです。隣家で駆除が始まると、行き場を失ったシロアリが、薬剤の処理がされていない隣の家、つまりご自宅に逃げ込んでくる可能性が非常に高いです。これは「追い出し効果」と呼ばれ、実際に多くの被害例が報告されています。
Q40: シロアリの薬剤は、人体やペットに影響はありませんか?
A40: 現在、専門業者が主に使用している薬剤は、安全性が非常に高いものがほとんどです。哺乳類には影響が少なく、シロアリなどの特定の生物にのみ効果を発揮するように作られています。施工方法も、居住空間に薬剤が飛散しないように配慮されています。心配な方は、事前に業者に使用する薬剤の種類や安全性について詳しく説明を求めましょう。
カテゴリ5:費用と業者選び|宇土市で後悔しないための知識
この章のポイント
シロアリ駆除は決して安い買い物ではありません。だからこそ、信頼できる業者を適正な価格で選ぶことが重要です。ここでは、宇土市における費用相場や、悪徳業者に騙されないためのチェックポイント、そして保証内容の確認方法など、お金と業者選びに関する実践的な知識を解説します。
Q41: 宇土市におけるシロアリ駆除の費用相場は、どのくらいですか?
A41: 費用は、建物の面積、被害の状況、使用する薬剤や工法によって大きく異なりますが、一般的な木造一戸建て(30坪程度)の場合、15万円~30万円程度が目安となります。ただし、これはあくまで予防処理の相場であり、被害が進行している場合は、駆除費用に加えて修繕費用が必要になることもあります。
Q42: 見積もりが業者によって全然違います。何を基準に選べば良いですか?
A42: 安さだけで選ぶのは非常に危険です。重要なのは「価格の内訳」です。見積もりを比較する際は、以下の点を確認しましょう。
•どのような工法で施工するのか?(穿孔処理、木部処理、土壌処理など)
これらの説明が曖昧な業者は避け、丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。
Q43: 「無料で床下点検します」という業者は信用できますか?
A43: 無料点検自体が悪いわけではありませんが、注意は必要です。点検後に「すぐに工事しないと家が倒れる」などと不安を煽り、高額な契約を迫る悪質な業者が存在するからです。点検してもらう際は、必ず一人で対応せず、家族に同席してもらう、その場で契約しない、といったことを徹底しましょう。
Q44: 宇土市で信頼できるシロアリ業者を見つけるには、どうすれば良いですか?
A44: 以下のポイントを参考に、複数の業者を比較検討することをおすすめします。
1.宇土市内での施工実績が豊富か?(地域の特性を理解している)
2.見積もりの内訳が明確で、質問に丁寧に答えてくれるか?
3.保証制度がしっかりしており、保証内容を書面で発行してくれるか?
4.建設業許可や、関連団体の会員であるなど、公的な信頼性があるか?
5.インターネットの口コミや評判も参考にしてみましょう。
Q45: シロアリ駆除の保証期間は、長ければ長いほど良いのですか?
A45: 必ずしもそうとは言えません。一般的な保証期間は5年間です。これは、使用する薬剤のメーカー保証期間に基づいています。「10年保証」などを謳う業者もいますが、保証内容をよく確認する必要があります。例えば、「保証期間中は毎年有料の点検が必要」といった条件が付いている場合もあります。保証期間の長さだけでなく、保証が適用される条件や内容をしっかり確認しましょう。
A46: 残念ながら、ほとんどの火災保険では、シロアリによる被害は「予測可能な緩やかな損害」と見なされ、補償の対象外となります。ただし、保険会社や契約内容によっては、特約でカバーされる場合も稀にありますので、一度ご自身の保険証券を確認してみることをお勧めします。
Q47: 確定申告で「雑損控除」が使えると聞きました。どういうことですか?
A47: はい、シロアリの駆除費用は、所得税の雑損控除の対象となる場合があります。「害虫その他の生物による異常な災害」と認められれば、駆除にかかった費用を所得から控除し、税金の還付を受けられる可能性があります。申請には業者からの領収書が必要ですので、必ず保管しておきましょう。詳しくは最寄りの税務署にご確認ください。
Q48: 宇土市でシロアリ駆除の補助金や助成金はありますか?
A48: 2024年現在、宇土市において、個人住宅のシロアリ駆除に特化した補助金・助成金制度はありません。ただし、空き家対策やリフォームに関する補助金制度が、間接的に利用できる可能性はあります。最新の情報については、宇土市役所のウェブサイトを確認するか、担当課に問い合わせてみましょう。
Q49: 訪問販売で「近所でシロアリが出たから」と点検を勧められました。どう対応すれば良いですか?
A49: まずは「間に合っています」とキッパリ断り、安易に床下へ入れないことが重要です。悪質な業者は、事前に用意したシロアリの死骸を見せて「被害が出ています」と嘘をつく手口を使うことがあります。点検を希望する場合は、ご自身で信頼できる業者を探して依頼するようにしましょう。
Q50: シロアリ対策は「消費」ではなく「投資」だと考えるべきですか?
A50: まさにその通りです。シロアリ被害を放置すれば、家の資産価値は大きく下落し、最悪の場合、地震などで倒壊する危険性も高まります。宇土市という素晴らしい街にある大切なお住まいを守るため、シロアリ対策は、安心で快適な未来のための「必要不可欠な投資」と捉えることが、最も重要な心構えと言えるでしょう。